【整備日誌】トヨタ カローラフィルダー NZE141G エンジン始動不良

有限会社 グレース大橋

2015年04月17日 17:03

【整備日誌】

H20年式 トヨタ カローラフィルダー DBA-NZE141G

エンジン型式:1NZ 走行距離:192.000Km

ご依頼内容:エンジン始動不良(電子スロットルボデー)
         バッテリー交換(ジャンプ及び保証期間を超過)


今回はエンジンがかからなくなったカローラフィルダーのご依頼をいただきました。


配達業務にてご使用されていますが、自走不能なため積載車にて現場へ引取りに伺い、そのまま工場へ持帰り修理を開始します。






エンジン始動が出来なかったことで、お客様自身で何とかエンジンをかけようとされたようで、バッテリーはジャンプ(上り)の状態でした。


エンジンスターターをセットし、イグニッションスイッチ(キー)を廻すとクランキング(スタータがエンジンを廻すこと)は出来ますが、やはりエンジンはかかりません。


DST-i(故障診断機)を車両にセットし、ECU(エンジンコンピュータ)内に記憶されているエンジンのダイアグコードを読取ってみると2つの故障コードが出てきました。




①始動不良






②電スロアクチュエータ(電子スロットルボデーの作動用モーター)電源異常




 

最初のエンジン始動不良 → その通り(笑)


次の電スロアクチュエータ電源異常 → ハーネス(配線) or ヒューズ切れ?


ということで、関連のヒューズを点検してみると






ETCS(10A)のヒューズが切れています。






近年の車両に搭載されているヒューズは低背ヒューズと呼ばれ、従来のヒューズに比べて小型化(約1/4程度)されており、ヒューズ切れが判りづらくなっています。






お客様へ前述の内容から獲た状況報告をし、電スロ(リビルト品)及びバッテリー交換の承諾をいただきましたので、早速部品を発注します。






数日後、部品が到着しましたので作業再開です。


まずは電スロを取外します。










現車に装着されていた電スロです。






それなりにカーボンが付着しています。






こちらがリビルト品の電スロです。






電スロの交換が終わり






ETCSヒューズ・バッテリーの交換をし、故障コードを消去した後、ECUの再学習(30分程度のアイドリング)を兼ねて電スロ冷却用の漏れたLLC(不凍液)の補充とエアー抜きをします。


最初は高いアイドリングもしばらくすると基準値に落ち着いてきました。












整備完了後、試運転を実施し異常なし。


これにて今回の修理は完了しました。









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