2015年10月01日
【整備日誌】トヨタ エスティマ ACR30W ラジエータよりLLCの漏れ
【整備日誌】
H14年式 トヨタ エスティマ エンジン型式:2AZ
型式:TA-ACR30W 走行距離:134.000Km
今回は走行中にヒートゲージ(水温計)が上がるという症状を抱えたエスティマが入庫してまいりました。
早速、車両をお預かりに伺うと、車両の周辺よりLLC(不凍液)の臭いがプンプンします。
ボンネットを開けてみるとご覧のようにラジエータのアッパタンクから不凍液がダダ漏れの状態でした。
※今回は、幸いにも水漏れを起こした後早い段階での入庫だったため、”オーバーヒート”してエンジンが停止する事態は免れておりました。


まずはシリンダ圧縮圧を測定し異常なし。
今回の内容は少し高額な修理費用が必要な内容だったため、お客様へその旨をお伝えし修理見送り(車両の代替え)も選択肢として踏まえた上でどうされるか数日間ご検討をされた後、今回までは修理をお願いしますとのご連絡をいただきましたので、部品を取り寄せ作業を開始します。

※経験上、今回のような高額修理をした後、近い将来それ以外の故障箇所などが出てきた場合、”前回あれだけ費用をかけて修理したのだから今回も修理、毎回やってくる車検、そしてまた他の箇所が故障し、また修理”といったような現状維持をするため繰り返し修理の状況になり、後で振り返ってみると車両の現状維持の修理費用だけでも”中古車が購入出来るほどの修理費を費やしていた”などということもあり、結果”高額修理が出始めた時点で、早めに割り切って代替えしたほうが良かった”という場合がありますので、その旨をお話しさせていただきました。

ラジエータ関連以外にも、ラジエータのホース類(アッパホースは近年交換してありました)の寿命が近いため、併せて交換作業をします。
純正のラジエータの部品価格は43.000円程ですが、今回はお客様のご要望により、保証付きの社外品のラジエータ(純正の約1/2程の部品価格)を使用することとなりました。
※純正品はH27.9現在の部品価格

ラジエータの交換と同時にホースやホースバンドなどの子部品も併せて交換します。

ラジエータ裏に取付いている2つのクーリングファンモーターも点検し、現時点では異常なし。
※通常は同時交換をお勧めしておりますが、今回はご予算の都合上そのまま再使用します。

交換部品を組みあげた後、不凍液を入れ、”エアー抜き”作業をしながら、”魔の気泡”が出ない事で一安心していると。。。
※”魔の気泡”とは私が勝手に付けた呼び方で、経年やオーバーヒートなどが原因で微かにですが油を含んだ気泡が出続ける現象のことです。
一般的には”シリンダヘッドガスケット抜け”と言います。シリンダのガスがウォータージャケットへ漏れ、走行を重ねるほど悪化していき、徐々に気泡が増えて、冷却水がシリンダーへ混入し始めると排気ガスに水蒸気が多量に混じり、排気ガスが霧のように白くなってきます。そこまで進行しまうとウォーターハンマを引き起こし、少なくともピストンロッドやクランクのメタルにダメージを与えてしまい、最悪コンロッドが曲がってしまいう事態になってしまいます。
”魔の気泡”のことはさておき、この後試運転を実施し問題なし!
これにて今回の車検整備は完了しました。
お車の車検・整備・修理・点検・メンテナンスの事なら九州運輸局認証工場の当店までお気軽にご相談下さい!
〒861-0106
熊本市北区植木町豊田587-2
有限会社 グレース大橋
電話番号 096-272-0790
FAX番号 096-272-1127
e-mail ohhashi@violin.ocn.ne.jp
↓当工場の詳細はこちらから
http://www.shokokai.or.jp/43/4338510002/index.htm
↓Facebookも更新中です。もしよろしければご覧下さい!
https://www.facebook.com/syaken.seibi.graceohhashi
H14年式 トヨタ エスティマ エンジン型式:2AZ
型式:TA-ACR30W 走行距離:134.000Km
今回は走行中にヒートゲージ(水温計)が上がるという症状を抱えたエスティマが入庫してまいりました。
早速、車両をお預かりに伺うと、車両の周辺よりLLC(不凍液)の臭いがプンプンします。
ボンネットを開けてみるとご覧のようにラジエータのアッパタンクから不凍液がダダ漏れの状態でした。
※今回は、幸いにも水漏れを起こした後早い段階での入庫だったため、”オーバーヒート”してエンジンが停止する事態は免れておりました。


まずはシリンダ圧縮圧を測定し異常なし。
今回の内容は少し高額な修理費用が必要な内容だったため、お客様へその旨をお伝えし修理見送り(車両の代替え)も選択肢として踏まえた上でどうされるか数日間ご検討をされた後、今回までは修理をお願いしますとのご連絡をいただきましたので、部品を取り寄せ作業を開始します。

※経験上、今回のような高額修理をした後、近い将来それ以外の故障箇所などが出てきた場合、”前回あれだけ費用をかけて修理したのだから今回も修理、毎回やってくる車検、そしてまた他の箇所が故障し、また修理”といったような現状維持をするため繰り返し修理の状況になり、後で振り返ってみると車両の現状維持の修理費用だけでも”中古車が購入出来るほどの修理費を費やしていた”などということもあり、結果”高額修理が出始めた時点で、早めに割り切って代替えしたほうが良かった”という場合がありますので、その旨をお話しさせていただきました。

ラジエータ関連以外にも、ラジエータのホース類(アッパホースは近年交換してありました)の寿命が近いため、併せて交換作業をします。
純正のラジエータの部品価格は43.000円程ですが、今回はお客様のご要望により、保証付きの社外品のラジエータ(純正の約1/2程の部品価格)を使用することとなりました。
※純正品はH27.9現在の部品価格

ラジエータの交換と同時にホースやホースバンドなどの子部品も併せて交換します。

ラジエータ裏に取付いている2つのクーリングファンモーターも点検し、現時点では異常なし。
※通常は同時交換をお勧めしておりますが、今回はご予算の都合上そのまま再使用します。

交換部品を組みあげた後、不凍液を入れ、”エアー抜き”作業をしながら、”魔の気泡”が出ない事で一安心していると。。。
※”魔の気泡”とは私が勝手に付けた呼び方で、経年やオーバーヒートなどが原因で微かにですが油を含んだ気泡が出続ける現象のことです。
一般的には”シリンダヘッドガスケット抜け”と言います。シリンダのガスがウォータージャケットへ漏れ、走行を重ねるほど悪化していき、徐々に気泡が増えて、冷却水がシリンダーへ混入し始めると排気ガスに水蒸気が多量に混じり、排気ガスが霧のように白くなってきます。そこまで進行しまうとウォーターハンマを引き起こし、少なくともピストンロッドやクランクのメタルにダメージを与えてしまい、最悪コンロッドが曲がってしまいう事態になってしまいます。
”魔の気泡”のことはさておき、この後試運転を実施し問題なし!
これにて今回の車検整備は完了しました。
お車の車検・整備・修理・点検・メンテナンスの事なら九州運輸局認証工場の当店までお気軽にご相談下さい!
〒861-0106
熊本市北区植木町豊田587-2
有限会社 グレース大橋
電話番号 096-272-0790
FAX番号 096-272-1127
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Posted by 有限会社 グレース大橋 at 18:40
│【整備日誌】~エンジン編~