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【整備日誌】

Ｈ２０年式　ダイハツ　ハイゼットカーゴ　ＥＢＤ－Ｓ３２１Ｖ　Ｆ５速

エンジン型式：ＫＦ－ＶＥ（ＤＯＨＣ）　走行距離：２２．２万Ｋｍ

～症状～
高速道路を走行中に突然”ガラガラ”と音が出て、パワーダウンした。







～原因～
許容以上のエンジン高回転にてオーバーランによる（シリンダの圧縮不良及びクランクシャフトコンロッドベアリングの損傷）
補足：お客様ご自身でメンテナンスをされている為、エンジンオイル、ＬＬＣ（不凍液）共に液量や状態は良好でした。


エンジン異音からクランクシャフトコンロッドベアリング（通称：メタル）の損傷（油膜切れ等による）によるものと察し、音源を確認してみるとやはりエンジン中心より下部付近から異音が出ています。


現車よりエンジンを降ろして、エンジンを分解し確認してみました。

さすがに「国家２級整備士」の資格をお持ちのお客様のエンジン内部です！

お客様ご自身で5.000Km毎にエンジンオイル交換やエンジン添加剤注入などの細やかなメンテナンスを実施されておられたという事で、エンジン内部はカーボン（炭）やスラッジ（エンジン内部の埃）なども殆どなく、とても22.2万Km使用されたエンジンとは思えない綺麗な内部です。


それだけにお客さまも「何でこうなったの！」との想いで会話も色々と熱く語られました。確かにこの状況であれば私もそう思います(+_+)







話がそれてしまいましたが、大変残念なことにクランクシャフトとメタルに損傷（キズ）がありました。













それに加えて２番と３番のピストンの動きが非常に重いです。ピストンリングとシリンダライナにもダメージがありました。






今回はリビルトエンジンと23.000Kmしか使用してない中古エンジンをご提案をしましたとこと、お客様のご要望により中古エンジンへ載せ替えの作業となりました。


ついでにクラッチオーバーホールも追加でご依頼を頂きました。


先程エンジン載せ替え作業は終了し、只今載せ替え時に交換した各個所の確認と試運転をしています(*^_^*)




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