2015年08月10日
【整備日誌】ニッサン セレナライダー C25 エンジン不調(ラジエータよりLLC漏れ)、その他
【修理日誌】
H19年式 ニッサン セレナライダー エンジン型式:MR20
型式:DBA-C25 走行距離:140.000Km
今回は信号待ちなどの車両停止時に、エンジン不調(ガタガタと異音がする)とエアコン不良(冷えず)の症状を抱えたセレナライダーが入庫してまいりました。
早速、整備工場へ車両を入れ診断を開始しようとすると。。。
LLC(不凍液)の臭いがプンプンします。
まずは不凍液漏れは確定となり

リザーバタンクを見ると、すでに空っぽです。

ラジエータのアッパタンクからは不凍液がダダ漏れ状態でした。
※今回は、幸いにも水漏れを起こした後早い段階での入庫だったため、”オーバーヒート”してエンジンが停止する事態は免れておりました。

今回の内容は少し高額な修理費用が必要な内容だったため、お客様へその旨をお伝えし修理見送り(車両の代替え)も選択肢として踏まえた上でどうされるか数日間ご検討をされた後、今回までは修理をお願いしますとのご連絡をいただきましたので、部品を取り寄せ作業を開始します。
※経験上、今回のような高額修理をした後、近い将来それ以外の故障箇所などが出てきた場合、”前回あれだけ費用をかけて修理したのだから今回も修理、毎回やってくる車検、そしてまた他の箇所が故障し、また修理”といったような現状維持をするため繰り返し修理の状況になり、後で振り返ってみると車両の現状維持の修理費用だけでも”中古車が購入出来るほどの修理費を費やしていた”などということもあり、結果”高額修理が出始めた時点で、早めに割り切って代替えしたほうが良かった”という場合がありますので、その旨をお話しさせていただきました。

ラジエータ関連以外にも、走行距離からスパークプラグの寿命が近いため、併せて交換作業をします。
スパークプラグ交換にあたり、インテークマニホ-ルドなどの補機部品を取外しが必要でしたが、

取外してみると、エンジンオイルの漏れ溜まりが。。。

案の定スパークプラグはエンジンオイルまみれの状態です。
エンジン本体はエンジンオイル漏れ等により、インテークマニホールドガスケット類やシリンダヘッドカバーガスケットなど一通りの消耗部品の交換が必要でした。

エンジン本体のガスケット類の交換が終わり、次はラジエータ本体を取外します。

純正のラジエータの部品価格は65.000円程ですが、今回はお客様のご要望により、保証付きの社外品のラジエータ(純正の1/3程の部品価格)を使用することとなりました。
※純正品はH27.8現在の部品価格
ラジエータの交換と同時にラジエータアッパホース&ロアホースやホースバンドなどの子部品も併せて交換します。

交換部品を組みあげた後、不凍液を入れ、”エアー抜き”作業をしながら、”魔の気泡”が出ない事で一安心していると。。。
※”魔の気泡”とは私が勝手に付けた呼び方で、経年やオーバーヒートなどが原因で微かにですが油を含んだ気泡が出続ける現象のことです。
一般的には”シリンダヘッドガスケット抜け”と言います。シリンダのガスがウォータージャケットへ漏れ、走行を重ねるほど悪化していき、徐々に気泡が増えて、冷却水がシリンダーへ混入し始めると排気ガスに水蒸気が多量に混じり、排気ガスが霧のように白くなってきます。そこまで進行しまうとウォーターハンマを引き起こし、少なくともピストンロッドやクランクのメタルにダメージを与えてしまい、最悪コンロッドが曲がってしまいう事態になってしまいます。
”魔の気泡”のことはさておき、”エアー抜き”作業中に順調に動いていた2つの”ラジエータクーリングファン”の片方(助手席側)が、突然ストップ!!
こちらの部品(クーリングファンモータ)の今回と同時期に寿命を迎えてしまったようです。
お客様へ状況報告し、追加作業となりました。
組上げたラジエータファンカバーを再度取外し、クーリングファンモータの両方を交換します。

こちらも社外品のクーリングファンモータが純正の部品価格の半値ほどでありましたので、そちらを使用することになりました。
現車のクーリングファンモータです。

クーリングファンモータを交換した後は、エンジン・エアコン共に正常に復帰し本来の状態を取り戻しました。

この後、試運転を実施し問題なし!
これにて今回の車検整備は完了しました。
お車の車検・整備・修理・点検・メンテナンスの事なら九州運輸局認証工場の当店までお気軽にご相談下さい!
〒861-0106
熊本市北区植木町豊田587-2
有限会社 グレース大橋
電話番号 096-272-0790
FAX番号 096-272-1127
e-mail ohhashi@violin.ocn.ne.jp
↓当工場の詳細はこちらから
http://www.shokokai.or.jp/43/4338510002/index.htm
↓Facebookも更新中です。もしよろしければご覧下さい!
https://www.facebook.com/syaken.seibi.graceohhashi
H19年式 ニッサン セレナライダー エンジン型式:MR20
型式:DBA-C25 走行距離:140.000Km
今回は信号待ちなどの車両停止時に、エンジン不調(ガタガタと異音がする)とエアコン不良(冷えず)の症状を抱えたセレナライダーが入庫してまいりました。
早速、整備工場へ車両を入れ診断を開始しようとすると。。。
LLC(不凍液)の臭いがプンプンします。
まずは不凍液漏れは確定となり

リザーバタンクを見ると、すでに空っぽです。

ラジエータのアッパタンクからは不凍液がダダ漏れ状態でした。
※今回は、幸いにも水漏れを起こした後早い段階での入庫だったため、”オーバーヒート”してエンジンが停止する事態は免れておりました。

今回の内容は少し高額な修理費用が必要な内容だったため、お客様へその旨をお伝えし修理見送り(車両の代替え)も選択肢として踏まえた上でどうされるか数日間ご検討をされた後、今回までは修理をお願いしますとのご連絡をいただきましたので、部品を取り寄せ作業を開始します。
※経験上、今回のような高額修理をした後、近い将来それ以外の故障箇所などが出てきた場合、”前回あれだけ費用をかけて修理したのだから今回も修理、毎回やってくる車検、そしてまた他の箇所が故障し、また修理”といったような現状維持をするため繰り返し修理の状況になり、後で振り返ってみると車両の現状維持の修理費用だけでも”中古車が購入出来るほどの修理費を費やしていた”などということもあり、結果”高額修理が出始めた時点で、早めに割り切って代替えしたほうが良かった”という場合がありますので、その旨をお話しさせていただきました。

ラジエータ関連以外にも、走行距離からスパークプラグの寿命が近いため、併せて交換作業をします。
スパークプラグ交換にあたり、インテークマニホ-ルドなどの補機部品を取外しが必要でしたが、

取外してみると、エンジンオイルの漏れ溜まりが。。。

案の定スパークプラグはエンジンオイルまみれの状態です。
エンジン本体はエンジンオイル漏れ等により、インテークマニホールドガスケット類やシリンダヘッドカバーガスケットなど一通りの消耗部品の交換が必要でした。

エンジン本体のガスケット類の交換が終わり、次はラジエータ本体を取外します。

純正のラジエータの部品価格は65.000円程ですが、今回はお客様のご要望により、保証付きの社外品のラジエータ(純正の1/3程の部品価格)を使用することとなりました。
※純正品はH27.8現在の部品価格
ラジエータの交換と同時にラジエータアッパホース&ロアホースやホースバンドなどの子部品も併せて交換します。

交換部品を組みあげた後、不凍液を入れ、”エアー抜き”作業をしながら、”魔の気泡”が出ない事で一安心していると。。。
※”魔の気泡”とは私が勝手に付けた呼び方で、経年やオーバーヒートなどが原因で微かにですが油を含んだ気泡が出続ける現象のことです。
一般的には”シリンダヘッドガスケット抜け”と言います。シリンダのガスがウォータージャケットへ漏れ、走行を重ねるほど悪化していき、徐々に気泡が増えて、冷却水がシリンダーへ混入し始めると排気ガスに水蒸気が多量に混じり、排気ガスが霧のように白くなってきます。そこまで進行しまうとウォーターハンマを引き起こし、少なくともピストンロッドやクランクのメタルにダメージを与えてしまい、最悪コンロッドが曲がってしまいう事態になってしまいます。
”魔の気泡”のことはさておき、”エアー抜き”作業中に順調に動いていた2つの”ラジエータクーリングファン”の片方(助手席側)が、突然ストップ!!
こちらの部品(クーリングファンモータ)の今回と同時期に寿命を迎えてしまったようです。
お客様へ状況報告し、追加作業となりました。
組上げたラジエータファンカバーを再度取外し、クーリングファンモータの両方を交換します。

こちらも社外品のクーリングファンモータが純正の部品価格の半値ほどでありましたので、そちらを使用することになりました。
現車のクーリングファンモータです。

クーリングファンモータを交換した後は、エンジン・エアコン共に正常に復帰し本来の状態を取り戻しました。

この後、試運転を実施し問題なし!
これにて今回の車検整備は完了しました。
お車の車検・整備・修理・点検・メンテナンスの事なら九州運輸局認証工場の当店までお気軽にご相談下さい!
〒861-0106
熊本市北区植木町豊田587-2
有限会社 グレース大橋
電話番号 096-272-0790
FAX番号 096-272-1127
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Posted by 有限会社 グレース大橋 at
20:15
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